日記

2022.12.08

円通三匝堂

学び

先日、会津若松のさざえ堂を見学させて頂きました。
インドなどのストゥーパでは、外部をぐるぐる回ることが礼拝ということはよくあるそうですが、さざえ堂は内部をまわるパターンです。
さざえ堂に分類される形式の仏閣は国内にはまだ現存するものがいくつかあるようですが、インドのストゥーパとも国内の三重塔、五重塔とも違う形態にどのように変質していったのだろう?しかも会津のさざえ堂は通路が二重螺旋で登りも下りもあるがあくまで右遶を守るような形態で・・・。
などど現地にへ向かいながら考えを巡らせていたわけですが、いざ現地に着くと子供のはしゃぐ声が・・・

やっぱり子供はぐるぐる回れる空間が好きなようで「お母さん、もう一周してくるね!」などと言いながら何周もドタバタ走り回っているのでした(笑)。しかも建物が結構揺れてる気が・・・。

信仰上はいいことかよくないことかは私にはわかりませんが、こんなに子供に好かれる重文になるような古建築ってなかなかないだろうなと少し微笑ましい気持ちになりました。

一方構造体に目を移すと羽子板ボルトで部材が抜け落ちないようしている箇所が散見されました。
やはり二重螺旋の通路を持つ木造建築ということで色々と取り合いが難しいということでしょうか。
今回は時間の都合で駆け足での見学となってしまったので、次回は構造部材の取り合いもじっくり観察したいと思います。

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