日記
2024.05.08
目黒邸を見学させて頂きました。
学び
GWに新潟県魚沼市の目黒邸を見学させて頂きました。
実は4月上旬にも訪れたのですが、冬季の休館から明けたばかりで建物もお庭も雪囲い撤去作業中であまり内外の繋がりが見えない状態だったため、今回スケジュールを調整して再度伺いました。
目黒家は武士から帰農し、割元庄屋を務め明治に入ってから政治家も務めた家で、目黒邸の母屋は割元庄屋時代に建てられたということでメインの座敷の脇に家臣が控える小間があったりと藩の重役を迎えるための間取りとなっています。
また正面の千鳥破風はかなり威厳というか迫力があるもので、割元庄屋という半官的な立場でないと許されないような造りだと感じました。
母屋の奥座敷から明治に入ってから増築された離れ座敷に行くにしたがい、材は細く空間も小さくなっていきますが、いわゆる豪農の館から池をまじえた庭と裏の山といった外部と緩やかにつながっている数寄屋の要素を感じる空間へと違和感なくスムーズに接続されており、母屋と離れの間にありがちな違和感を感じることはありませんでした。
また2階は非公開なのですが、裏側の山にまわってみた時に実は2階がものすごく居心地のよい空間のように見えたので2階が公開される機会があればぜひまた見学に来たいと思いました。